BLOGTOP » ARCHIVE … 2011年04月
石巻市 市内から沿岸地区に向かう
[No.803] 2011/04/30 (Sat) 23:19



道路が陥没したところに水がたまる

下水も機能していないので 汚水がそのまま
ヘドロと 海水と 汚水と腐った魚のようなニオイが混じって 異様なニオイ

あの日から 干されたままの布団
1階はめちゃめちゃで無人の家


2階は残っているけれど 階段がないので上には上がれない家
道路を隔てて右は ほぼ普通に見える ひどいのはみんな左側の家

だからといって 右側の家だって 住んでいくにはこの悪臭に耐え続けなくてはいけない
それに 道の右側の方は 山も多く

表面がみんな剥がれ落ちてしまって山肌が見えている
下に落ちてきた表面の岩がたまっているのはおわかりでしょうか

こんながけのような山のようなところが ずっと続いていて
恐ろしいことに 見ている間だけでも 上からパラパラと岩が剥がれ落ちてくる

「すごくガレキが減っている 」

「ずいぶん良くなった」

とぶたまるさんは言うけれど・・・

使えなくなったモノを もしそろえるとしたらいったい幾らかかるんだろうと考えてしまう

これだって衝撃な情景だけれど
次々ともっと衝撃的な様子が目に飛び込んでくる

ビルの横に鎮座する 巨大な船

海は見えないほど遠いのに!
いったいこの船を動かすのに いくらのお金が必要なんだろう

川なのか 川になってしまった場所なのか 見分けがつかない
その場にいるときにはそのすごさにただただ圧倒されて
恐怖や 悲しみなどはわいてこなかったというのが正直なところです
帰って改めて見るとその恐怖がわかる気がします
余震でいつあの山が崩れるかわからない
時限爆弾の下にすんでいるような気持ちですが
実際に住んでいる方はいます


スポンサーサイト